分散情報資源の統合活用のためのデータ表現モデルとその応用に関する研究
Project/Area Number |
16700102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
春本 要 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50263215)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 情報資源発見 / セマンティックWeb / P2Pネットワーク / 自己組織化 / 分散演繹 |
Research Abstract |
本研究では、P2P環境において分散して管理されている情報資源の連携および統合活用を容易にすることを目的とし研究を推進した。平成17年度は、本研究課題に関して主に二つの研究成果を得た。 第一に、P2P環境における情報資源の連携のためにはまず連携すべき情報資源を効率的に発見する必要がある。本研究では、端末の位置情報に基づくP2Pネットワークの構成手法、および、端末からの応答転送履歴に基づくP2Pネットワークの自己組織化手法を提案し、その評価を行った。前者は、地理的な範囲を制限し、その範囲に存在する端末にだけ問合せを送信する手法であり、特にモバイル環境におけるアプリケーションにおいて有効であることを確認した。後者は、端末が保持する情報資源の連携対象となる情報資源が特定の情報資源となることが多いことに着目し、連携対象となる情報資源をもつ端末と連携元の端末とのP2Pネットワーク上での距離(ホップ数)が近くなるように応答転送履歴をもとに動的に構成する手法であり、基礎的な評価によりその有効性を確認した。 第二に、実際に情報資源を連携させる手法として、P2Pネットワーク上での分散演繹機構を提案した。提案機構では、データ表現モデルとしてセマンティックWebにおけるRDFを利用することを基本とし、RDFで表現された情報資源間の関連を、演繹ルールを用いて動的に導出することによって情報資源間の連携を行うものである。その際、各情報資源は多数の端末で分散して管理・提供されるため、分散型の演繹機構が必要となる。本研究では、演繹ルールの処理に必要となる情報資源の検索手法として、同時検索手法と反復検索手法を考案し、それらを演繹ルールの形態に応じて使い分ける手法を提案し、基礎的な評価によりその有効性を示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)