Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
以前より共同研究として行っていた,写真画像から写真風縮小画像を自動生成する研究について,ユーザ実験をさらに実施し,学会発表した.モバイル機器に特化した学会での発表だったため,縦横比の異なる縮小画像に変換する意義が広く理解された.ただし,自動であるがゆえに,ユーザの意図しない画像が生成される場合があることについての指摘は根強い.そこで,ユーザに任意の領域を重要対象物として選択させ,選択された領域が結果画像サイズに合わせて自動で再配置され,その結果をユーザが修正可能なツールを作成した.修正時には,対角線が重ねて表示され,ユーザは対角線を参考に配置を修正できる.1枚の画像から,選択された重要対象物および数が異なり,また,配置も種々である画像を多数生成し,アンケート調査を行った.その結果,ユーザによって,よいとする観点は異なり,また,一般によいとされている絵画の構図に従った配置でなくとも,多くのユーザに指示される生成画像があった.調査結果から,一般的に指示される可能性の高い条件を見出し,今後,成果発表する予定である. また,顔の描き方に注目し,描かれた本人が喜ぶ表現方法と予想される,美男美女化に関して,形状変形手法の提案と実験結果を発表した.また,印象に残る顔の表現方法と考えられる,動物に似せる変形にも取り組んだ.美男美女化については,かなりの強い変形を加えない限り,本人と認知可能であり,処理も肯定的に受け入れられたが,動物化については,似せた動物がわかる程度の変形処理を加えると,本人の認知性が低くなり,動物化処理の肯定的意見は少なかった.以上は3次元形状を対象とした変形処理であるが,顔写真をもとに,輪郭線と陰影情報を抽出し,額や頬などの明るめの肌の色から求めた平均肌色を用いた顔アイコンも生成した.肌を一色で表現することは,肌をなめらかに見せることにつながり,美男美女化の一例といえる.生成した顔アイコンは縮小写真と比較して,顔写真の公開への抵抗があまりないというアンケート結果を得た.
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