Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本年度は、ユーザのアイデア創発を支援する環境の構築の構築を行なった。ユーザの嗜好を視覚的な二次元インタフェース上に表現した上で、他のユーザとの違いをアニメーション表示によって明確にすることで、直感的な違いの発見を支援するとともに、インタフェース上に表される共通の嗜好や、異なる嗜好の要素集合に対して意味付けを支援するシステムを構築した。アイデア創発は自らの能動的な理解によって促進されること、また視覚的に表される多様な情報を比較検討できるインタフェースを構築したことにより、アイデア創発に有効なインタフェースが構築できたと考えられる。アイデア発生の要素となるキーワード集合を、自らの好みによって順位付けするインタフェースを構築した。このインタフェースを用いることで、単にシステムが有効と判断するキーワードをユーザに提示することに比べ、ユーザ自らの意図や興味を順位付けた反映させ、自らが順位付けに強く関与したという事実によって、その後の積極的なアイデア生成が期待できることを確認した。また、アイデアが必要となる状況においては、何でもよいから、何かのアイデア出ればよいということはない。ユーザがアイデアを考える際には、自らのこれまでの活動とこれからの活動の計画の流れ、また世の中の流れに沿った、現在の状況を踏まえたストーリーを組み立てながら、次になすべきこととしてのアイデアを考える。そのため、単一、もしくは複数のテキスト情報の流れを捉え、それらを視覚化することは、アイデア発生を助ける大きな情報源になりえると考え、そのようなシステムを構築した。まず、文章における文脈を捉えることを目的として、与えられたテキストにおける単語間のつながりを元に、文章の流れを定量的に評価ずるシステムを構築し、従来め指標に比べて高い精度で流れを評価する指標を作成した。次に複数のテキスト集合に対する情報要約として、この流れによる指標と、情報の難易度による指標を二次元インタフェースの縦軸と横軸として表し、Web上のテキストデータを分類した上で、視覚的に配置するシステムを構築した。このシステムにより、多くの情報の系統的な理解が支援できる事を確認した。また、単一のテキストに対する情報要約として、テキストの流れを再現するために、単に結論となりえる重要な部分だけではなく、文章の背景や展開をも合わせで理解可能な要約システムを構築した。これらのシステムを完全に一つのシステムとして統合するには至らなかったが、多くの情報を個別、まだ複数としてみたときにその流れを理解できる環境、およびそれらの情報に含まれるアイデア発生に必要な要素の順位付けや比較検討を行なえるインタフェースを構築することができ、アイデア創発環境の枠組みの明確化と、枠組み内の各要素を完成することができた。
All 2007 2006 2005 2004
All Journal Article (12 results)
日本知能情報ファジィ学会誌 19,1
Pages: 3-12
110004680413
電子情報通信学会論文誌 J90-D,2
Pages: 427-440
110007380672
日本知能情報ファジィ学会誌 18,5
Pages: 766-776
110004821187
電子情報通信学会論文誌 J89-D, 9
Pages: 1963-1975
110007380541
日本知能情報ファジィ学会誌 18,2
Pages: 280-289
110004729030
日本知能情報ファジィ学会誌 18・2(印刷中)
Journal of Network and Computer Applications 28・2
Pages: 115-127
10015770593
Journal of Network and Computer Applications 28,2
電子情報通信学会論文誌 J-87-D-I,12
Pages: 1089-1097
110003203295
人工知能学会誌 19,6
Pages: 580-588
Pages: 561-570
10014165020
電子情報通信学会論文誌 J-87-D-I,10
Pages: 939-949
130004653338