Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究プロジェクトでは,ギターおよびピアノに関する対話的演奏練習支援システムの構築を行なった.ギターについては,ユーザの特性を加味させた支援システムを目指し,ギターコード演奏を対象とし,演奏対象となるコードの押弦位置を全て列挙する技術を開発した.これに基づき,与えられた全ての押弦位置を列挙し,それらに対して演奏のしやすさを計算によって求めることができた.また,その演奏のしにくさを手指の動作によって表現し,それらの組み合わせによって奏者による演奏の傾向を表した.得られた傾向から当該奏者にとって演奏しやすい,またはしにくい押弦位置を求めることができ,それを奏者に伝えることができた.このシステムを,ジャズ理論を用いて拡張させ,ジャズ演奏に最適な押弦位置を求める研究や,あるいは,MIDIギターを用い,ギターコード演奏におけるコード名判定を行なうアルゴリズムを開発中である. ピアノについては,スケール演奏の自動評価やピアノ導入教育のための学習支援システムを開発している.スケール演奏の評価においては,対象を限定的に取り扱うことで,その実現を試みている.音楽演奏には演奏表現上の抑揚や,楽譜からの逸脱がかかせないが,この逸脱について「音楽的に意味のある逸脱」であるのか,あるいは「演奏制御上の意図されなかった逸脱」であるかが重要な要因となるが,ここではそれをスプライン補間によって演奏逸脱の傾向を表現し,それを用いた熟達度推定アルゴリズムの検討とその実装について検討している. また,ピアノ導入教育における練習支援システムの開発をめざし,そのプロトタイプシステムを構築している.そのシステムでは,演奏評価を4つのレベルに分け,基礎レベルの欠落が見られる場合には,それよりレベルの高い指摘を行なわずに,基礎項目に集中させるように設計されている.評価実験より,その有用性が確認されている.
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