Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本研究は,重要な設計知識の一つとして認識されつつも一般には広く利用されていない設計意図について,計算可能な設計意図表現により,ユーザに設計意図を記述することによる短期的なメリットを提供し,設計意図の獲得・利用を促す枠組みの実現を目指すものである. 2年計画の最終年度にあたる平成17年度は,下記の項目を実施した. 1.設計意図獲得支援システムの試作 昨年度の検討に基づき提案した設計意図表現Argumentative Design Rationale Framework (ADRF)について,その有効性の検証を目的としてADRFに基づく設計意図記述のための設計意図獲得支援システムを試作した. 2.試作システムを用いた設計意図表現のユーザ評価実験 設計意図表現ADRFの設計意図を記述するための表現力の範囲を明らかにし,その有効性を検証することを目的として,試作を行った設計意図獲得支援システムを用いてユーザ評価実験を行った.航空宇宙工学を専攻する大学生を被験者に迎え,被験者が課題として取り組んだ人工衛星の設計の結果に基づき,試作システムを利用して設計意図を入力してもらった.実験の結果,設計意図表現ADRFが有効である範囲が明らかとなり,今後設計意図を含めた設計知識マネジメントシステムを構築する上での指針が得られた. 3.成果発表 本研究で検討した設計意図表現ADRFについて法的推論の適用による設計意図の計算可能性を示した成果について,第19回人工知能学会全国大会およびInternational Joint Conference on Artificial Intelligence (IJCAI-05) Workshop on Computational Models of Natural Argumentにてそれぞれ発表を行った.
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