Project/Area Number |
16700186
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Perception information processing/Intelligent robotics
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
新見 道治 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (20269088)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | ステガノグラフィ / 非可逆画像符号化 / 情報ハイディング / M系列 / 位相 |
Research Abstract |
本年度は、提案手法をカラー画像へ適応させた。具体的には、まず色空間が埋め込み抽出に与える影響を調査し、次いてカラー印刷物をカバーメディアとした場合の提案手法の能力について調査した。 フルカラービットマップ表現からJPEG圧縮、伸張そしてフルカラービットマップ表現というデータの流れを考える。カラー画像は計算機上では一つの色空間内で表現される。RGB色空間がよく利用されるが、JPEG等のカラー画像圧縮ではYCbCr色空間が利用される。この2種類の色空間を用い、ビットマップ表現時に埋め込んだ情報が、JPEG圧縮を経由することにより、どの程度抽出できるのかを調べた。実験の結果、YCbCr色空間を利用した場合に良好な結果が得られた。これは、途中で経由するJPEG圧縮がYCbCr色空間内で行われる、Y成分をできるだけ保存するような方式である,という2点からRGB色空間よりも良好な結果が得られたと考えられる. カラー印刷物をカバーメディアとして実験を行った。フルカラービットマップ表現時に情報を埋め込み、そのデータをプリンタへ出力する。紙面上に印刷された画像データをスキャナで読み取り、計算機内でフルカラービットマップ表現に変換する。ビットマップ表現時に情報を埋め込み、再構成されたフルカラービットマップ画像から情報を抽出する。従来法の場合、埋め込み位置が第2ビットプレーンであることと隠匿情報を表すパターンが規則的な特徴を持つため、画像を拡大するとパターンの存在をはっきりと認識することができる。一方,提案法の場合、埋め込み位置が第5ビットプレーンであることと秘密情報を表すパターンが画像上の雑音に近い変化をしているため、拡大しても不自然なパターンが生成されていなかった。
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