汎用ファジィ情報処理コプロセッサの提案・実現に関する研究
Project/Area Number |
16700202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sensitivity informatics/Soft computing
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
吉田 真一 青山学院大学, 情報科学研究センター, 助手 (30334519)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ソフトコンピューティング / FPGA / ファジィ理論 / 論理メモリ / フリップフロップ / ファジィ論理 / ファジィフリップフロップ / ファジィ状態機械 / ファジィメモリ / クリーネ代数 / 束構造 |
Research Abstract |
本年度は、ファジィコプロセッサに適した演算であるMax-Min演算を多用するアプリケーションとして、教育学習評価システムの提案を行った。現在、一般的なWeb等を利用した自動学習システムでは、学習の評価は選択肢による学習者の解答を評価するものがほとんどである。選択肢の問題において、選択するものが一つである場合の評価は、問題がないが、複数の選択肢を選ぶ場合の評価について統一的な評価はなかった。特に、複数選択肢の問題においては、完全に過不足なく解答した場合以外の、部分的に正しく解答できている場合の評価が適切に行えれば、学習者の学習途上の段階での理解を評価することができるため、より適切な指導を行える学習システムの構築が可能となる。 この部分的な解答の評価について、問題で学習者に提示する選択肢の与え方、および学習者の操作方法について新たな方法を提案した。この提案手法では、単に解答で求められている選択肢を選択するだけでなく、求められていない選択肢についても、明示的に「この選択肢ではない」と学習者に答えさせる。具体的には、正しい選択肢には○を、そうでない選択肢には×を付けさせる。このことにより、すべての解答パターンは、完全な正答を最大元、完全な誤答を最小元とする、プール束の構造を作る。すべてのパターンの解答者は、このプール束上に分布する。プール束では、Max演算、Min演算を行うことにより、ある解答パターンの解答者と、別の解答パターンの解答者の、両者よりも理解力の高い解答者の集合、および両者よりも理解力の低い解答者の集合を作ることができ、これらの理解力の順序関係を用いることで、適切な学習指針の提示をすることができるようになる。 上記の成果について、2006年10月27・28日に富山勤労総合福祉センターにて行われた日本知能情報ファジィ学会日本知能情報合同シンポジウム(第27回ファジィ・ワークショップ・第15回北信越支部シンポジウム)にて発表を行った。また、2006年11月22日から26日にかけて、中国・広州で行われた国際会議International Symposium on Computational Intelligence and Industrial Applications (ISCIIA2006)にて国際発表を行った。 本成果は、昨年までに提案してきたファジィ情報処理コプロセッサのアプリケーションの一つとして重要な役割を担うものであり、また、ソフトコンピューティング技術の教育・学習分野への応用例としても重要である。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)