Project/Area Number |
16700224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sensitivity informatics/Soft computing
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
大西 厳 長岡技術科学大学, 技術開発センター, 講師 (40290803)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 音楽 / 感性 / 心拍変動解析 / ニューラルネットワーク / モデル / 生体情報 / アロマセラピー / 知覚 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは、音楽の感性を利用した心理・健康診断システムの開発における基礎的な研究をおこなった。その内容は、音楽を構成する主要3要素のうちのひとつである音楽コード進行を用いて、それに対応する感性モデルを構築することである。もう一点は、音楽が人間の心理・健康面に対して、どのような影響を与えるかを、生体情報を用いて定量的に評価することである。 前者においては、音楽コード進行の時系列変化に対応して、「明るい-暗い」「安定な-不安定な」を出力するモデルを、リカレントニューラルネットワークを用いて構築した。学習後のネットワークの内部解析を行った結果、この2つの感性情報は、楽音の周波数に対応する臨界帯域幅を持つユニットの影響を受け、またこれらの感性情報には音調性が働くことを確認した。さらに本モデル内において、蝸牛神経核以降に存在する持続型ニューロンとON型ニューロンに対応するユニットが形成され、出力層において内側膝状体皮質聴覚野の関係を表すメカニズムが獲得できていることを確認した。これらの結果は人間の生理的・心理的知見と一致し、音楽に対応する感性モデルが構築可能であることを示した。 後者においては、1/fゆらぎを持つ音楽と持たない音楽、それらを逆転再生したもの計4パターンを被験者10名に呈示し、そのときの心拍変動および脳波を解析した。心拍RR間隔のHFおよびLF成分の含有率に注目したところ、1/fゆらぎを持つ・持たないに関わらず、逆転再生音楽の聴取時・聴取後のLF/HF値が平常時の値と比べて大きくなり、被験者が平常時より緊張状態にあることを確認した。被験者は逆転再生音楽を聴きなれておらず、また音楽理論からも大きく外れることから、音楽の心地よさは1/fゆらぎの要素よりもその音楽の親しみやすさ(個人の嗜好的要因、音楽経験、環境)に大きく影響されることを示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)