Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
|
Research Abstract |
寝たきり者や外出を控える傾向にある高齢者にとって,室内居住空間を快適に保つことは心理的・生理的な観点からも重要である.また,寝たきり者などにとって快適な室内環境を提供する技術は,彼らだけでなく全ての人々に対しても応用できる有用な技術となり得る.そこで,本研究では,寝たきり者に快適な照明を提供するために姿勢にあわせて点灯箇所が変化する照明装置を開発し,その生理的・心理的効果を明らかにすることを目的とする.また,音響などにあわせて光が変化する照明装置を開発し,楽しさなどの感性量向上効果も明確にする. 本年度は,研究目的で示した実施内容のうち,時間帯や雰囲気,音響などにあわせて光が変化する照明装置を開発し,それによる楽しさなどの感性量向上効果の明確化を中心に検討を行った.そして,高齢者の精神的支援(楽しさなど)における効果について明確にした. 具体的な実施項目は以下の通りである. (1)コンピュータ制御によって照明の強さや光の色,点灯・点滅箇所,数などが時間的に変化する照明装置を開発した.この装置には,音響信号などに応じて変化する機能を持たせている. (2)朝夕などの時間帯により変化する照明に対する疲労感や雰囲気などの感性量を,ポテンショメータなどで時系列データとして測定し,併せてSD法による感性調査も実施した. (3)音響に応じた照明変化に対する感性量を,ポテンショメータなどで時系列データとして測定し,併せてSD法による感性調査も実施した. (4)(2),(3)と同様の照明提示に対し,脳波,脈波,および眼球運動による生体機能を測定し,疲労や感性向上効果との関係を明確にした.
|