コンピュータ自動プレイによる世界の将棋種と歴史的変種の質的類似度の研究
Project/Area Number |
16700240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報図書館学・人文社会情報学
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima (2005-2006) Hiroshima Prefectural University (2004) |
Principal Investigator |
佐々木 宣介 県立広島大学, 経営情報学部, 講師 (20326424)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 将棋種 / 歴史的変種 / 自動プレイ / 強化学習 / 中将棋 / 自動学習 / Temporal Difference学習 / 類似度 |
Research Abstract |
本年度の主な研究内容は、(1)変種間の類似度を比較する指標としてゲーム中の逆転の頻度も評価要素に加えたこと、(2)中将棋と呼ばれる盤の大きな変種について計算機実験を進めて評価を行ったことである。 まずゲームの進行において「ゲーム中に形勢逆転が起きた頻度」を変種間のゲームの質を比較評価する尺度に加えた。その結果もこれまでと同様に、持駒ルールがゲームの質に与える影響の大きさを示唆するものとなった。 次に、中将棋についても計算機実験と評価を進め、現代将棋とその歴史的変種の「小将棋」類との違いを評価した。また、中将棋はその駒数の多さの他、獅子という駒の取り合いに関する特殊ルール等が大きな特徴とされている。獅子の特殊ルールの有無により、ゲームのデータがどのように変化するか比較を行った。 中将棋は現代将棋には存在しない駒も多いが、Temporal Difference学習法を用いて駒価値の学習を行い、中将棋のような多数の駒を用いる変種においても、駒価値の学習が可能であることを確認した。 計算機実験の結果、中将棋は平均合法手、平均終了手数、逆転頻度等のデータの傾向は、現代将棋よりその歴史的変種と考えられる変種に近いが、その一方で、ゲームが引き分けに終わる割合が5%程度で、現代将棋には及ばないが、その他の小将棋類の歴史的変種よりもかなり引き分けの割合が低いことがわかった。引き分けが少ないことは、プレイヤの感じる「面白さ」へ一定の影響を与えると考えられる。一方で、獅子の特殊ルールの有無は、データの大きな違いとしては表れなかった。つまり、獅子の特殊ルールはそれほどゲームの質に大きな影響を与えていないことが示唆されているが、この点についてはさらなる検証を行っていく。 なお、今後さらに数多くの変種に対する計算機実験を簡便に行うため、変種のルールを簡単に設定を行う支援機能の開発も継続中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)