Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
専門用語語彙の体系的収集手法の構築,および,収集した専門用語語彙の情報検索への応用可能性の検証を目的として,平成16年度に行った専門用語変形ルールの洗練・拡充の成果を受け,研究期間最終年度である本年度は,関連用語収集システムおよびシラバス検索システムを作成した。得られた成果は以下のとおりである。 1.(1)専門用語変形ルールと,変形後の異形のタイプ(表す概念に関する元の用語との関係,具体的には,同義関係・上位下位関係・その他の関連関係の3種)との対応付けの確立と,(2)抽出した異形から収集の対象とする関連用語に加工するためのルールの確立を行い,情報源とするコーパスから収集した専門用語の関連用語をもとに分類語彙表を作成する手法を構築した。 2.ユーザが入力した検索語の関連用語を考慮した検索語拡張を行い,さらに分類語彙表に基づく関連用語の系列表示のもと,検索結果を分類して提示することで,文書検索の利便性を向上させるシステムを開発した。そのシステムに,1.の手法で,大学のシラバスデータを情報源として作成した分類語彙表を実装し,シラバス検索のパフォーマンスに関する評価実験を行い,本研究で構築した専門用語語彙の体系的収集手法の有効性を確認した。定量的なパフォーマンスの向上(AND検索と比較して,精度では20%程度向上,F値では10%程度向上)とともに,分類語彙表に基づく検索結果の系列表示による効果(例えば,下位語の表示により,関心がより限定された部分にあることの自覚をユーザに促す効果)も確認できた。 これらの成果は,既に,雑誌論文等で発表を行っている。
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