Project/Area Number |
16700285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
日原 さやか 独立行政法人理化学研究所, 象徴概念発達研究チーム, 研究員 (70361706)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | ニホンザル / 学習 / 神経再構成 |
Research Abstract |
本研究は、行動学・神経解剖学的手法を組み合わせ、道具使用学習前後のadultニホンザルの頭頂葉領域において、1)標識神経軸策の投射・軸策分枝パタンの解析、2)標識神経終末の形態的特徴を比較することにより、学習による大脳皮質内神経回路の再構築を検証し、高次脳機能獲得の為の具体的神経メカニズムの解明を目指すものである。本年度までに以下の実験成果が得られた。 1,標識軸索の光学顕微鏡的解析(トレーサー実験):頭頂間溝前壁部への逆行性標識色素の注入により、道具使用訓練動物では視覚関連領域・前頭前野、などの大脳皮質領域において標識細胞数が増加していることがこれまでの我々の研究により判明している。本年度は前年度に引き続き、道具学習前後のadultニホンザルの視覚関連領域(側頭-頭頂葉連結領域)に順行性標識物質を注入し、頭頂間溝前壁部において標識神経軸策・神経終末の分布解析、及び単一軸策の分枝構造パタンの再構築を行った。その結果、対照動物では標識軸策は主に頭頂間溝基底部深層に分布していたのに対して、道具使用動物では頭頂間溝全体に広範に分布し、頭頂間溝-視覚関連領域間において神経結合の新生が示唆された。 2,標識神経終末の電子顕微鏡的解析:上記1によって得られた試料をもとに電子顕微鏡的解析を行い、神経終末の形態学的特徴の比較・検討を行った。その結果、対照動物の頭頂間溝前壁部において標識ブトンは発見されたなかったものの、道具使用動物においてはasymmetric synapseを形成した標識ブトンが観察され、頭頂間溝-視覚関連領域間に新生した神経結合が機能的に活動していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)