Project/Area Number |
16700287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research (2005) Osaka University (2004) |
Principal Investigator |
礒島 康史 独立行政法人理化学研究所, 比較システム解析研究チーム, 上級研究員 (40281670)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 概日リズム / リン酸化 / Casein Kinase 1 epsilon / Period / 核内以降 / PIPS / NGF / 視交叉上核 / 核内移行 |
Research Abstract |
前年度の本研究課題における研究にて、申請者らはCasein kinase 1 epsilon(CK1ε)が時計関連蛋白質Period1(Per1)の核内移行に関与していること、CK1εの活性が概日リズム周期に影響を与え、リズム異常の発症に関連があることを報告した。これらの研究成果は、哺乳類概日リズムの発振機構においてCK1εが重要な役割を担っていることを示唆している。本年度は、更にこの点について解析を進めるべく、培養細胞株NIH3T3細胞に、CK1εによるリン酸化部位に変異を入れたPeriod蛋白質を導入し、その概日リズムに与える影響を調べた。その結果、核移行に関わるリン酸化部位の変異体であるmPer1-S[661,663]Aの導入は概日リズムに影響を及ぼさなかったが、家族性位相前進症候群の原因とされるリン酸化部位の変異体(mPer2-S[659]G)の導入は位相を前進させることを明らかにした(投稿準備中、第78回日本生化学会発表)。また、CK1εによるPeriodのリン酸化が概日リズム機構に重要なことから、Per1と相互作用する分子PIPS(Per1 interacting protein in the SCN)の機能解析を行った。PC12細胞株におけるPIPSの細胞内局在を解析したところ、PIPSはNerve growth factor(NGF)刺激により核内に移行することが明らかになった。また、PIPSはGab1と結合してPI3 Kinase(PI3K)依存的に核内移行すること、PIPSのdsRNAによる発現抑制によりapoptosisが増加したことなどから、PIPSがNGFによる細胞生存維持機構に関与していることを明らかにした(研究成果参照)。
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