神経発生における転写制御因子Zicファミリーの分子制御機構
Project/Area Number |
16700293
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石黒 亮 独立行政法人理化学研究所, 比較神経発生研究チーム, 研究員 (70373264)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | 転写 / 遺伝子発現 / 全前脳症 / 神経発生 / 転写因子 / リン酸化 / Zicファミリータンパク質 / 転写開始複合体 / Zic |
Research Abstract |
(1)Zic2タンパク質におけるリン酸化部位の特定 研究代表者は平成16年、17年の研究の結果、転写制御因子Zic2(Zinc finger protein of cerebellum)タンパク質がDNA-PK(DNA dependent protein kinase)によってリン酸化を受けていることを解明した。そこで18年度においては主にそのリン酸化のアミノ酸を特定し、リン酸化を受けることでどのような制御機構が働いているのかを解析した。その結果、Zic2タンパク質がDNA-PKによってリン酸化されるとRHA helicase Aタンパク質との結合が強まり、制御する遺伝子の転写を活性化させることが明らかとなった。さらにその過程はPARP(Poly ADP ribose polymerase)タンパク質のZic2複合体への結合が必須であることも合わせて証明した。 (2)Zic2はTGIFの発現を直接制御する これまでZic2の被制御遺伝子をChIPクローニングの手法を用いて捜索し、多数の遺伝子の候補を得ている。その中でも注目すべきはTGIF(TG-interacting factor)である。なぜならTGIFはZIC2遺伝子と共に全前脳症の原因遺伝子と考えられており、この2つが直接の関わりを持つことは非常に興味深い。現在、両遺伝子の機能解析を目的としてトランスジェニック動物の作製や遺伝子の機能発現を解析する研究を続けている。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)