Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
A disintegrin and metalloprotease (ADAM)はメタロプロテアーゼドメイン、ディスインテグリンドメイン、EGF様ドメイン等を持つ膜1回貫通型の蛋白質であり、現在までに38種類の遺伝子が単離されている。その中でも、我々のグループはXenopusの研究により神経堤の形成及び、その後の神経管形成に影響を与えると考えられるADAM13遺伝子に極めて類似しているマウスADAM33遺伝子をマウス脳のcDNAライブラリーから単離した。このADAM33遺伝子は喘息にも深く関与していることから近年、注目を浴びている遺伝子である。遺伝子塩基配列並びにアミノ酸配列の確認をおこない、アミノ酸配列を比較したところホモロジーは42%であったが、蛋白質構造において必要な機能ドメインが保持されていた。また、ヒトのADAM33遺伝子の単離に成功し、アミノ酸配列を比較したところ70%という高いホモロジーであった。次に、このマウスADAM33遺伝子の機能を解明するために本遺伝子とプロモーターの間にクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子の発現系を挟んだ構造遺伝子を受精卵にマイクロインジェクションすることによりトランスジェニックマウスを作製した。得られたマウスの遺伝子転写効率をELISA法を用いて確認したが、転写効率の高いマウスを得ることが出来なかったため、プロモーターに直接ADAM33遺伝子をつないだ構造遺伝子を作製し、再度トランスジェニックマウスを作製中であるが、現在のところ高発現が認められるマウスは得られていない。今後も高発現のマウスが得られるよう作製を行う予定である。
All 2006 2005 2004
All Journal Article (4 results)
Gene 370
Pages: 75-82
J.Am.Soc.Nephrol. 16・7
Pages: 2052-2062
J.Neural Transmission (印刷中)
Biochimica et Biophysica Acta. 1673・3
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