眼球運動を利用したコミュニケーション機器に関する研究
Project/Area Number |
16700414
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
比嘉 広樹 琉球大学, 工学部, 助手 (60295300)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
|
Keywords | コミュニケーション機器 / 眼球運動 / 画像処理 / ラベリング / 画像解析 |
Research Abstract |
本研究では,筋萎縮性側索硬化症等が原因で寝たきりの生活を余儀なくされている人を対象に,眼球運動とまばたきによりコンピュータ等のIT機器へ入力を行い,他者とのコミュニケーションを行なうための機器の開発を検討している. 今年度は眼球運動検出システムの試作と評価を行なった.具体的には,まずCMOSカメラを用いて健常者1名(23歳男性)の右眼の画像を取得し,YIQ表色系変換,2値化処理した後,得られた画像データより眼球運動(内転,外転,上転,正面視)とまばたきの判別をリアルタイムで行った.画像サイズを横352×縦288ピクセル(24ビット形式)とし,プログラムの作成にはVisual C++を使用した.ここでは,動画像処理を行なうためにDirectXのDirectShow機能を活用した.また高速処理可能なラベリング手法も導入した.実験結果より眼球運動とまばたきがリアルタイムでかつ良好に判別できることが分かった. さらに,ディスプレイ上に文字を配列状に配置したオンスクリーンキーボードを有する文字入力機能と電子メール機能を持たせたプログラムを作成し,上述の眼球運動検出システムと接続し,文字入力と電子メール送信の評価実験を行なった.ここでは,文字選択ポインタの移動に内・外転,文字決定入力にまばたきを割り当てた.実験結果より,今回製作した眼球運動検出システムを用いることで,文字入力と電子メールの送信が可能であることが確認された. これらの成果を今年7月にタイで開催される国際会議(電子情報通信学会主催)にて発表する予定である.
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)