筋及び呼吸循環機能の発達から現代社会に生きる子どもの立位保持能力の低下要因を探る
Project/Area Number |
16700446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical education
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Research Institution | Kinki Health Welfare University |
Principal Investigator |
岡本 孝信 近畿福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (40330518)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 児童 / 筋機能 / 呼吸循環機能 / 立位保持能力 / 超音波 |
Research Abstract |
近年では10分間程度でも立ち続けることが容易でない児童が増加している。本研究は最近の子どもの立位保持能力の低下要因が何に起因しているのかを明らかにすることを目的に、筋及び呼吸循環機能の観点から研究を行った。被験者は大阪府下の小学1、2、3年生210名(1年生男子31名、女子33名、2年生男子36名、女子38名、3年生男子38名、女子34名)であった。被験者の身長、体重、座高、脚長および足長を測定した。立位保持能力の測定として重心位置および重心前後最大移動距離を測定した(フットスキャン足底圧計測システム、RS Scan社製)。また、重心前後最大移動距離と足長から重心最大移動距離の足長に対する割合を算出した。一方、超音波画像診断装置(SonoSite180PLUS、OLYMPUS社製)を用いて腓腹筋内側頭の筋厚、前脛骨筋の筋厚および膝窩動脈径を計測した。その結果、身長、体重、座高、脚長、足長、腓腹筋内側頭の筋厚、前脛骨筋の筋厚および膝窩動脈径は学年進行にともなう発達が認められた。また、それぞれの学年における腓腹筋内側頭、前脛骨筋の筋厚および膝窩動脈径の相関分析を試みたところ、前脛骨筋の筋厚と膝窩動脈径との間に有意な相関関係が認められた。しかしながら、重心位置、重心前後最大移動距離および重心最大移動距離の足長に対する割合と腓腹筋内側頭、前脛骨筋の筋厚および膝窩動脈径との間には有意な相関関係は認められなかった。以上のことから、立位保持能力は筋及び呼吸循環機能とは別の要因に起因している可能性が考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)