Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,平成16〜17年度の継続研究を踏まえ,テニス競技のサービス技術に関する指導法を構築するために,これまでに蓄積された世界及び日本トップ選手のサービス動作のデータについて,さらに詳細に分析し,比較検討すること,そして,日本トップ選手のサービス動作の指導に有用となる知見を導き出すこととした.また,これまでに得られた知見をもとに,日本トップ選手に対するサポート活動に加え,指導者やトレーナーとの連携を図ることで,世界トップレベルで戦うために必要とされるサービス技術や技術を高めるのに必要なトレーニング法の提言を行うこととした. 世界トップ選手と日本トップ選手のサービス動作では,トスの最大高やインパクト高,動作時間(特に世界トップ選手はFT局面に要する時間が短かった)の相違等が認められた.世界レベルにある日本選手はFT局面の動作時間が短いことも明らかとなった.世界のトップレベルの試合で,サービスゲームを有効にポイントに導く為には,戦術に基づくサービス技術を考える必要がある.テニスのプレイが高速化している今日において,日本トップ選手が,インパクト後のFT局面を加速化するための指導やトレーニングを行うことは重要といえる. 日本トップ選手の失敗試技時のサービス動作の特徴をみると,FS局面での上体の前傾が大きく,打点が前方へ位置する等の傾向がみられた.データのフィードバック時に,失敗要因に気づいていない選手が多く,今後の技術改善において,成功時のサービス動作の意識づけ,身体各部の動作のチェックを継続して行っていく必要があるといえる.また,体幹部の強化とともに体幹部と上肢との連携を含めたコーディネーション系のトレーニング,加えて,日本トップ選手は,高い位置でボールをとらえると同時に,ボールトスの安定を考慮した指導が必要といえよう.
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