Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
平成18年度は,ローヤルゼリー糖タンパク質がガン抗原(T-抗原)を含有する新規構造のN-グリカン,Galβ1-3GalNAcβ1-GlcNAcβ1-2Manα1-6(Galβ1-3GalNAcβ1-GlcNAcβ1-2Manα1-3)Manβ1-4GlcNAcβ1-4GlcNAc,を有することを明らかにした。昨年度既にローヤルゼリー糖タンパク質にT-抗原が存在することを報告していたが,今年度はT-抗原含有N-グリカンの完全化学構造を決定し,論文報告とした。これまで,T抗原はO-グリカンとして存在することが知られていたが,今回の研究で昆虫細胞が産生するN-グリカンにも存在することが初めて明らかとなった。この抗原性糖鎖がローヤルゼリーアレルギーに関連する可能性もあり,T-抗原含有N-グリカンに対する抗体の作成を現在進めている。 更に,T-抗原含有糖鎖が結合するローヤルゼリー糖タンパク質の同定を試みた。セファロースを用いた親水性クロマトグラフィーと逆相HPLCにより,ローヤルゼリー糖タンパク質のトリプシン消化物から3種類の糖ペプチドを精製した。得られた糖ペプチドのアミノ酸配列を決定したところ,ローヤルゼリー主要タンパク質であるMRJP-1の推定アミノ酸配列に一致したことから,T-抗原含有N-グリカンの結合する糖タンパク質は,ミツバチのキノコ体で発現されているMRJP-1であることを明らかにした。 その他,食用種子中の貯蔵糖タンパク質に結合する抗原性N-グリカンの網羅的検索を開始し,現在までにインゲン豆,エンドウ豆,ナタマメに含まれる糖タンパク質糖鎖の構造について,部分構造を明らかにした。
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