食品糖タンパク質に結合する抗原性糖鎖の細胞性免疫調節活性
Project/Area Number |
16700527
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | Kurashiki Sakuyo University |
Principal Investigator |
木村 万里子 くらしき作陽大学, 食文化学部, 講師 (00351932)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | アレルゲン糖鎖 / ローヤルゼリー / T-抗原 / 腫瘍抗原 / 抗原性糖鎖 / スギ花粉アレルゲン / ルイスaエピトープ / T抗原 / ヒノキ花粉アレルゲン / 花粉症 / 細胞性免疫 / サイトカイン産生 |
Research Abstract |
平成18年度は,ローヤルゼリー糖タンパク質がガン抗原(T-抗原)を含有する新規構造のN-グリカン,Galβ1-3GalNAcβ1-GlcNAcβ1-2Manα1-6(Galβ1-3GalNAcβ1-GlcNAcβ1-2Manα1-3)Manβ1-4GlcNAcβ1-4GlcNAc,を有することを明らかにした。昨年度既にローヤルゼリー糖タンパク質にT-抗原が存在することを報告していたが,今年度はT-抗原含有N-グリカンの完全化学構造を決定し,論文報告とした。これまで,T抗原はO-グリカンとして存在することが知られていたが,今回の研究で昆虫細胞が産生するN-グリカンにも存在することが初めて明らかとなった。この抗原性糖鎖がローヤルゼリーアレルギーに関連する可能性もあり,T-抗原含有N-グリカンに対する抗体の作成を現在進めている。 更に,T-抗原含有糖鎖が結合するローヤルゼリー糖タンパク質の同定を試みた。セファロースを用いた親水性クロマトグラフィーと逆相HPLCにより,ローヤルゼリー糖タンパク質のトリプシン消化物から3種類の糖ペプチドを精製した。得られた糖ペプチドのアミノ酸配列を決定したところ,ローヤルゼリー主要タンパク質であるMRJP-1の推定アミノ酸配列に一致したことから,T-抗原含有N-グリカンの結合する糖タンパク質は,ミツバチのキノコ体で発現されているMRJP-1であることを明らかにした。 その他,食用種子中の貯蔵糖タンパク質に結合する抗原性N-グリカンの網羅的検索を開始し,現在までにインゲン豆,エンドウ豆,ナタマメに含まれる糖タンパク質糖鎖の構造について,部分構造を明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)