Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本年度は、本研究で開発をおこなっている協同開発演習支援システムCODELESSが対象とする実験講義「システム開発実験」での実運用を昨年度前期からおこなっていたがこれを継続した。そして、この運用からのフィードバックを図った。「システム開発実験」の対象学生は学部学生2年生約60名で、これを8名ずつ8チームに分けて開発させた。使用言語はJava、開発環境はEclipse、バージョン管理システムとしてCVS、テスティングフレームワークとしてJUnitを使用している。開発プロセスとしては簡易型のアジャイルプロセスを用い、テスト駆動開発で開発をおこなうよう指導した。本演習では、LMS (Learning Management System)としてMoodleを採用し、CODELESSはこれをフロントエンドとして連携を図っている。前年度は実運用にあたって、プロジェクト管理機能の追加を検討し、Perlで開発されていたツールのいくつかをMoodleの開発言語であるPHPへ移植した。また、Moodleのユーザ管理機能を使ったツールの拡張をおこなった。本年度も続けて「ビルドおよびテストの自動化ツール」の再構築を検討した。このUML図閲覧ツールについては、熊本大学でおこなわれた第4回CMS研究会において、「協同開発演習支援システムでのモデル図閲覧機能拡張」という題目で研究発表をおこなった。