Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
研究代表者がこれまでに開発してきた『授業設計訓練システム』に「授業実践ビデオライブラリ」,さらに「教授活動ゲーム」を統合し,教員養成系大学学部における教育実習をはじめとする多人数が多様に実施する実習活動を支援するために,実習活動の準備や実習活動中に実習先学校や自宅から利用可能な「教育実習訓練支援システム」へと発展させることを目指す.まず,平成16年度は次の2点を行った。 (1)指導案作成者がWebブラウザ上でレイアウトされた文書や画像の挿入ができる「教科書エディタ」をJavaScriptで実装されたHTMLエディアを組み合わせて実現した.完全に自由なレイアウトではないものの、表現力が高まったことが確認された。 (2)授業研究の一環として,簡単に編集し指導案と関連付けをさせる作業を,実習生にさせることで,データベース化と授業研究を一石二鳥で可能とする「ビデオ映像分割エディタ」を、QuickTime for Javaライブラリを用いて試作した。 以上を基に,平成17年度は次の2点が成果として得られた。 (3)(2)で作成した「ビデオ映像分割エディタ」が,コンピュータ上でスタンドアロンで実行されるアプリケーションとなっており,教員養成課程の授業で学生に活用させた所,個々の学生がビデオデータの扱いに不慣れであり,開発したエディタが手もとで実行できないといったトラブルに見舞われ,大人数での実施に失敗した。特にJava環境の設定でトラブルが起きることから,WebブラウザとQuickTime Plug-inをJavaScriptで制御し,『授業設計訓練システム』サーバアプリケーションと連携して使用できるように改良した。NIMEで開発・公開されている同種の映像分析ソフトウェアCIA02と同程度の機能を実現した(研究発表の1点目で報告)。 (5)実際に1時限分の授業を詳細に分析し,特徴的な授業展開場面や,要所での教授意図情報を付加しデータベース化をした映像を使い,少人数の学生,および学習塾講師を対象とした,授業改善研修を試行した。その結果,学習者の気付きや,認識のズレを明確化することが可能であること,実際の模擬授業や教育実習を行う前等に疑似体験的に授業の様子を捉えることが可能であり,実習活動への構えを高めることが可能であると考えられる。しかし,映像情報(映像データベース)だけでは十分なデータ蓄積が進まなければ,例えば学習者の作成した指導案に沿った意図的な指導ができる場面を必ずしも用意することができず,アニメーションによる映像生成などを併用することが臨まれる。(この試行については現在研究をまとめ中。関連する研究を研究発表の2〜4点目で報告。)
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