Project/Area Number |
16700553
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Tama University |
Principal Investigator |
大森 拓哉 多摩大学, 経営情報学部, 助教授 (80332617)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | Web Based Testing / 適応型テスト / バグルール / 誤り修正支援 / ベイジアンネットワークモデル / 教育工学 / テストレット |
Research Abstract |
本研究では、計算問題等の習得が十分でない学習者に対して、コンピュータを用いて適切な支援を与えるシステムをWeb上で構築した。 適切な学習支援のためには、学習者の習得状態を同定することがまず重要な問題である。その学習者同定のために、確率ネットワーク(ベイジアンネットワーク)推論を取り入れ、学習者の回答により学習者の知識状態を習得・未修得といった2値ではなく、何%程度、といった確率値で示すようにした。 また、学習者への負担を少なくするためのテスト項目数削減のため、適応型テストのアルゴリズムを新たに提案した。従来の項目応答理論による適応型テストは1問1問が局所独立であるという仮定をおいているが、本研究においては、各問題間の関係をネットワーク構造で表すことにより、現実場面で用いられる大問・小問といったテスト形式を取り入れることが可能になった。 バグルールは直接観測されるものではなく、その存在は潜在変数として表すことが可能である。潜在変数を介した推論方法として、新たに因子と因子の間における回帰方法を提案した。さらに、ニューラルネットワークモデルにより非線形な関係にも拡張した。この因子間における回帰により、異なる対象間の心的イメージのつながりについてのアルゴリズム開発と、その応用としての心的イメージの表現方法を提案した。 これらのアルゴリズムをもとに、実際のCBTシステムを構築し、中学校数学の方程式までの範囲を題材とし、公立中学生91名に対し、調査実験を行った。その結果本システムは、誤りを持つ学習者について、効率よくその誤り同定をし、修正支援を行うことが可能であることが実証された。
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