Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
本研究では,PCを,文字を丁寧に書く機会を損なわずに活用できる教育環境の実現を目的とし,教育的に望ましくない手書き文字を指摘できる教育用手書き日本語入力ツールの実現と,教育的評価について研究している.本ツールは,手書き文字の認識に加え,複数の画の続け書き,筆順違い等を指摘できる教育用手書き文字認識を用い,Microsoft Windows上で動作する各種ソフトウェアへの手書き文字による入力,および,教育的に望ましくない手書き文字の指摘を行う機能を持つ. 本年度は,平成15年度までに収集を行った手書き文字のパタンデータに,追加データを付加する作業を平成16年度より継続して行った.追加データとしては,収集された手書き文字の各画が正しい筆順の何画目に相当するか,誤字・脱字か,綺麗な文字か(主観評価)を定義した.外部の方に依頼し作業を進めた結果,本年度の7月末までに,本研究の推進に必要な量のデータに対する作業が完了した. 上述の作業と並行し,認識率,および,教育的に望ましくない部分を正しく指摘できる確率の向上を目的とした,教育用手書き文字認識の改良を行った.また,平成16年度に実施した予備評価に基づき,教育用手書き日本語入力ツールのユーザインタフェースおよび機能の改善を行った. 本研究の教育的評価として,埼玉県越谷市立蒲生南小学校の教諭に協力して頂き,文字を書く技能の重要性や,本ツールの有用性に関するアンケート調査を実施した.その結果,文字を書く技能の重要性を確認し,本ツールの有用性が示唆された.しかし,活用場面および活用方法については,今後検討の余地があることが示された. 所期の目標を達したと考えるが,今後も教育用手書き文字認識の認識率や指摘精度の向上,アンケート調査の結果に基づく改良や検討を進めていきたいと考える.
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