Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
今年度は下記の事項に関して研究開発を行った. ・音声認識技術を利用する場合,健聴者の発話音声を正確に聞き取り,音声認識ソフトウェアに適合した発話方法で復唱する技能が不可欠である.そのために今年度は,音声や通訳などの特別な技能を有さない一般の健聴者から基礎的なデータを中心に取得した.それらの結果を処理し,一定の傾向を得ることができた.例えば,遠隔情報保障での通信機器の人為的なミスを防止するために有用な複数種類のマスク型マイクロホンの音声認識に関する特性やトレーニング効果,一般的な指向性マイクロホンを利用した場合の優位性等が挙げられる.また,字幕作成担当者によって生成される字幕の精度は,コミュニケーションの厳密性に大きく影響を与える.精度を維持または向上させるための連携作業実験のための各種ソフトウェアを開発し,利用した.今後も個人レベルでの字幕サービス提供のための基礎的な研究に取り組む必要がある. (これらの事項に関しては,本研究実績報告書に記載の1つの研究発表にて報告済みである.) ・インターネット回線を利用して,簡便に利用可能な音声・ビデオ・文字情報を相互に通信できるシステムの構築を試みた.専門的な内容であっても字幕精度を落とさず,リアルタイムに字幕を提供できる機能を付加することで,将来的に個人レベルでの専門性の高い打ち合わせ等にも対応できるようになるであろう.今後,人材確保やコスト等を意識したシステム開発も必要となろう.
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