鉄骨ガラス建築を創出した建設産業の技術的萌芽とその発展・伝播-S・H社を事例に
Project/Area Number |
16700583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology/History of science and technology
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
山名 善之 東京理科大学, 工学部, 准教授 (70349843)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 鉄骨ガラス建築 / 20世紀 / フランス / 特許 / 生産技術 / 施工技術 / 技術伝播 |
Research Abstract |
3ヵ年継続研究の最終年度として「フランスにおける関連研究の調査及びアーカーブ資料調査」を行った。昨年度の「モロッコ・カサブランカ市を中心としたフランスの建設産業、技術の発展・伝播に関する資料調査」における成果をもとに、フランスで関連資料を国立アーカイブ、文化省文化財課資料室、産業アーカイブ、クレディ・リヨネ銀行アーカイブなどで調査した。 結果として直接、今回の研究テーマに結びつく資料に、短期間において全部閲覧することは難しかったが、産業考古学としての文書アーカイブの重要性、資料整理方法などを得たところは大であった。この経験をもとに、日本における建築アーカイブズの構築を目指して報告書(共著)に纏めることもできた。 その他、20世紀フランス建設工業化の流れの中で、シュワルツ・オモン・アトリエをより具体的に相対化して捉えるための関連研究として「ジャン・プルーヴェ社」に関する史的解明研究の国際チームの成果を昨年の英語版に続いて、フランス語版としても出版することができた。 本年度の調査により、20世紀フランス建設工業化の流れに関する、同時代の建築家ル・コルビュジエなどの関連資料の収集を行ったが、この関連資料の分析を行い、シュワルツ・オモン・アトリエの本資料と付きあわせを行った結果、フランスにおける19世紀から20世紀にかけての建設工業化の変遷を生産者のみでなく、建築家やエンジニアの側からも分析することが出来た。研究全体としては、まだ纏まった総体を見出せる段階ではないが、モロッコなどのフランス工業化と関係のある、フランス旧植民地などである国々や地域の現在の建設産業を理解する為の基礎として、その工業化の変遷を理解し始めることが出来たことは意義深い。また、建築分野における工業化を軸とした産業考古学的アプローチは我国の建築工業化を理解するうえでも、方法論構築という意味において意義深い。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)