海面処分場における遮水工構造の最適化と、埋立護岸の安全性・性能向上に関する研究
Project/Area Number |
16710047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental technology/Environmental materials
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲積 真哉 京都大学, 工学研究科, 助手 (90362459)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 海面埋立処分場 / 遮水工 / 廃棄物埋立護岸 / 鋼管矢板 / 透水係数 / 浸透・移流分散流解析 / 有害物質の封じ込め / 遮水性能 / 連結鋼管矢板 / H-H継手 / 力学的特性 |
Research Abstract |
本研究は,より安全で信頼性の高い海面埋立処分場技術の構築を目的として,H-H継手を施した連結鋼管矢板を開発し,廃棄物埋立護岸への適用性を検討した.本研究で得られた結論は以下のとおりである. (1)海水環境におけるH-H継手を施した連結鋼管矢板の遮水性は,比較的高い水圧が作用する下で淡水環境に比べ透水係数が高くなる.しかしながら,廃棄物埋立護岸としてのH-H継手を施した連結鋼管矢板の遮水性能は,海水および淡水環境に差異がなく,遮水工構造基準を2オーダー程度下回る高い遮水性を発揮できる. (2)H-H継手を施した連結鋼管矢板は,H-H継手内に接着した膨潤シートが打設等に伴い75%欠損した場合を想定しても,廃棄物埋立護岸に求められる遮水性能(k_e<1×10^<-6>cm/s)を発揮できる. (3)H-H継手を施した連結鋼管矢板は,従来から実施されている鋼管矢板継手の遮水処理法を改良したものではなく,全く新しい視点で高い遮水性を発揮する廃棄物埋立護岸を構築できる. (4)H-H継手を施した連結鋼管矢板の遮水処理において用いられる膨潤止水材の塗膜強度は,淡水環境に比べ海水環境に曝された方が大きく,また時間の経過に伴い塗膜強度は安定傾向を示す.さらに,安定傾向を示した塗膜強度では,海面処分場において十分な耐圧力を有している. (5)継手で嵌合された鋼管矢板を廃棄物埋立護岸として用いるためには,下部堆積粘土層内へ根入れを確実に実施した条件下で10^<-8>cm/sオーダーの透水係数を確保することが望ましい.さらに,有害物質の封じ込めに効果的な鋼管矢板を用いた廃棄物埋立護岸の構築には,継手箇所の遮水処理が容易かつ信頼性の高い遮水処理技術が開発されるべきである.
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)