Project/Area Number |
16710171
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉開 将人 北海道大学, 文学研究科, 助教授 (80272491)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 中国 / 日本 / 近代 / 歴史 / 華南 / 学術 |
Research Abstract |
本年度は、日本国内と中国大陸での補足的な資料調査と、台湾から研究協力者を招聘して学術交流を進めたほかは、3年間の研究成果の取りまとめと、それを論文化することに重点を置いた。 日本国内では、東京の東京大学・早稲田大学、および岸和田の岸和田市立図書館、京都の京都大学、鳴門の徳島県立鳥居記念博物館において関連資料を収集した。中国国内では、上海の上海博物館、鄭州の河南博物院、開封の河南大学、南京の南京博物院・中国第二歴史档案館において関連資料を収集し、あわせて学術交流を進めた。台湾からは国立台湾大学人類学系の陳伯てい氏を東京に招聘し、東京国立博物館・東京大学・早稲田大学において学術交流を進めた。 成果として発表した関連業績は以下の通りである。 (1)「東亜考古学と近代中国」(『岩波講座「帝国」日本の学知』3、岩波書店、2006年5月)は、戦前日本における東亜考古学と東洋学の関係性および近代中国における学術史的展開との連関性をめぐる諸問題について、新たな問題提起を試みたものである。 (2)「北方と南方-鳥居龍蔵・北海道帝国大学と「南支那」(『北大文学研究科公開シンポジウム「北方的-北方研究の構築と展開』報告書北海道大学大学院文学研究科、2007年3月)は、戦前日本における「南支那」研究のパイオニア的存在である鳥居龍蔵の学問形成を跡付けることによって、「帝国」の知における「南方」研究と「北方」研究の有機的連鎖のあり方の一例を提示した考察である。 (3)「歴史学者と「南支那」」(『昭和アジア主義の実像-日本の南進と台湾・「南洋」・「南支那」』(仮題)ミネルヴァ書房、近刊予定)は、戦前日本の学者たちが、おもに歴史学的関心によってどのように「南支那」を位置付けたのか、それが同時代における中国国内の学術動向や西欧東洋学の展開とどのような関連をもっていたと考えられるのかという点を明らかにしたものである。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)