アイデンティティの可視性とその自己決定可能性をめぐる文化分析と理論構築
Project/Area Number |
16710183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gender
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
清水 晶子 中央大学, 経済学部, 講師 (40361589)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | アイデンティティ / セクシュアリティ / フェミニズム / クィア / 可視性 / 表象 / ジェンダー理論 / クィア理論 / 身体論 / 国際情報交換 / 東 / 東南アジア |
Research Abstract |
1.2006年7月のイスタンブールにおける_Crossroads2006_(カルチュラル・スタディーズ国際学会)における学会発表。 <発表内容>香港および台湾の研究者と共同で"Unthinking the Global/Local in Queer Asia"のタイトルでパネルを組んで発表を行う。パネルはアジア各地のローカルな文脈におけるクィア言説と英米に端を発しグローバルに展開するクィア・スタディーズの言説とを互いに参照させることで、アジアにおけるクィア・スタディーズのあり方を模索しようとする、「アジアン・クィア・スタディーズ」の試みの一環である。具体的に当発表においては、「ジェンダー・フリー・バッシング」への対抗言説の分析を通じて、ナショナルなアイデンティティ構築への要請とそれに対する批判との相反する言説の合間で、いかに非規範的なジェンダーやセクシュアリティが不可視化され、その存在可能性が脅かされるのかを論じた。 2.日本におけるクィア・アイデンティティ・ポリティクスの可能性についての理論的考察 上記学会発表における分析を踏まえ、イリガライのミミクリー論とジュディス・バトラーによる最近の他者をめぐる倫理的考察とを参考にして、『現代思想』に、現代日本におけるクィア・ポリティクスの一つの方向性としての「両義性」についての考察を発表。 3.2007年1月、台湾のカルチュラル・スタディーズ学会と連動した国際ワークショップにおける発表。 <発表内容>本ワークショップは、Inter Asia Cultural Studies学会との共催で、アジアにおけるクィア・スタディーズの可能性を模索することを意図して開催された。本発表は、上記2.における論文での考察をさらに発展させ、イトー・ターリのパフォーマンスを例に、現代日本におけるクィアなカミングアウトという形で可視的なイメージに「両義性」を付与する可能性について論じた。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)