19世紀西洋医学言説における「現代性」の指標とその発展-ビシャからコッホへ
Project/Area Number |
16720019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 祐理子 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (30346051)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 西洋医学 / 19世紀 / 現代性 / 細菌学 / 言説 / レーウェンフック / フラカストーロ / パストゥール / コッホ / ビシャ / パスツール / 言説分析 / 病理学 / 生理学 |
Research Abstract |
今年度は、研究計画に従いながら、前年度までにおこなった文献・資料収集および他の研究者との交流などの活動を作業の核を継続し、国内の大学・機関での資料調査・収集、その分析についても引き続いておこなった。そして、これらの資料の分析・整理に続くものとして、今年度は口頭による研究報告と論文の形での研究成果発表につとめた。昨年度から計画していたとおり、今年度は本計画の全体像をまとめた研究報告の完成と関係論文の作成を第一の作業とした。すなわち、(1)微生物学の成立前史、(2)19世紀微生物学成立の言説史的整理、(3)19世紀微生物学および病理学の言説分析による現代医学論、の三点についての研究発表である。とくに(1)に関連しては、17世紀オランダのアントニー・ファン・レーウェンフック、16世紀イタリアのジローラモ・フラカストーロについて、パラダイムの転換期を体現する重要な人物像として注目し、検討を進めた。また、(2)は19世紀フランスの学問制度および社会状況の文脈のなかに置きながら、ルネ・パストゥールの言説を分析することが中心的な作業となった。これらおよび(3)に関連した研究発表は今後も継続する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)