同時代における幾つかの「イメージ作りの論理」を鍵とするマニエリスムの再解釈
Project/Area Number |
16720020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Aesthetics/Art history
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
足達 薫 弘前大学, 人文学部, 助教授 (60312518)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | マニエリスム / 美術 / イタリア / 文学 / 修辞学 / トポス / ジュリオ・カミッロ / 劇場 / 絵 / 彫刻 / イメージ |
Research Abstract |
1 国内での資料調査 東京国立国会図書館での資料調査を軸としながら、マニエリスムにかかわるさまざまな資料を検討した。とくに本年度は、古代修辞学およびその重要な要素であるトピカ(トポス論)について集中して集め、解読した。とりわけ興味深い貴重なものとして、以下の文献を検討したことは特筆に価する。Della imitatione poetica. Di M.Bernardino Parthenio. Al molto reveren. Et illustr. monsignor Melchior Biglia. In Vinegia appresso Gabriel Giolito de' Ferrari, MDLX.(ベルナルド・パルテニオ『詩的模倣について』)この著作は、古代修辞学のトポス論に根ざしながら、ジュリオ・カミッロやペトルス・ラムスの論理学=修辞学改革の流れに連なる新たな模倣論を展開したものであり、十六世紀のマニエリスム的「平均的知」を示す興味深い文献である。今後、この資料の研究を進めていくつもりである。 2 研究内容の発表 ジュリオ・カミッロ『劇場のイデア』(1550年)についての新知見を、美術史学会全国大会で発表し、多くの方々から批判と励ましを得ることができた。ここに記して感謝する。「マニエリスム的イメージ装置としてのジュリオ・カミッロ「記憶の劇場」、第59回美術史学会全国大会(名古屋大学)、2006年5月28日。 加えて、下記別項目に記した訳/論文を公刊した。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)