Project/Area Number |
16720051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
増田 周子 関西大学, 文学部, 助教授 (30294664)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 出版 / 関西 / 文芸運動 / 雑誌 / 四国文学 |
Research Abstract |
平成17年度には、平成16年度に続いて出版文化研究を行った。大阪、東京を中心とした都会における出版文化と文芸運動および四国地域に関する出版文化と文芸運動研究を行った。特に今年度は、大阪や四国の出版、文芸運動が東京との関わりの中で、どのような役割を果たしているかを検討した。これらを探るために、国立国会図書館や、日本近代文学館、大阪府立図書館、徳島県立書道・文学館などの施設を利用して、フィールドワークをし、様々な雑誌や図書を調査した。その成果として、「あまから細目(1)」(関西大学『文学論集』第55巻2号)を発表した。昭和の日本人作家、美術家、政治家などの著名人が、食を通してどのような作品を発表し、どのような考えを持っていたかがわかる文献である。食と文化と文芸運動のつながりが研究できるもので、全て、未発表の文献であり、その意味でも意義深い。 大阪の出版文化に関しては、研究代表者が以前より進めていた宇野浩二という作家と関連のある雑誌『新文学』(全国書房)に関連する、「宇野浩二未発表書簡十九通-神屋敷民蔵宛二通・河原義夫宛十五通・田中秀吉と河原義夫両名宛一通・他一通」(関西大学『国文学』第89号)を発表し、宇野浩二と雑誌『新文学』についての報告をしていたが、平成17年度には、雑誌『新文学』がどのような編集意図をもって発行されたのかその経緯をより明らかなものとした。それらを探るために、作家杉山平一氏などを個別訪問し、大阪との関わりを詳しく調査し、平成17年度には日本近代文学会関西支部春季大会で口頭発表をおこない、「雑誌『新文学』(全国書房)の大阪出版時代研究-大阪作家と編輯者との交流を通して-」(『日本近代文学』第73集)を発表した。また、大阪や東京のカフェを中心とした文化芸術運動を追求し、国際日本文化研究センターの「出版文化研究-近世から近代へ」という研究プロジェクトに積極的に参加し、「関西におけるカフェと文芸運動」というタイトルで研究発表をおこなったものを目下論文にしている途中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)