Project/Area Number |
16720075
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Literatures/Literary theories in other countries and areas
|
Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
鶴成 久章 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20294845)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 八股文 / 科挙 / 明代 / 制義 / 経義 / 四書 / 中国文学 / 中国哲学 |
Research Abstract |
本年度は、前年度までに各地の図書館や研究機関において蒐集してきた明代八股文関係資料の整理を行い、『明代八股文資料目録(稿)』の作成を行った。当初の目的では、作品名と作者名から資料を検索できる索引的な書物の作成を企図していたが、試行錯誤の末、最終的には(影印資料も含めて)日本に現存する明代八股文の撰集の中から研究に有益であると思われるものを選定し、それらに収録されている作品の目録を集成するかたちのものとなった。本目録(稿)に収載した撰集は、『挙業正式』(尊経閣文庫)、『翰林評選歴科四書伝世輝珍程文墨巻』(蓬左文庫)、『墨巻選』(尊経閣文庫)、『皇明歴科程墨名山業』(同)、『歴科程墨文室十帙』(同)、『歴科程墨餘選四函』(同)、『当湖先生評選先正制義一隅集』(公文書館)、『可儀堂一百二十名家制義』(同)、『明文得』(四庫禁燬書叢刊所収)、『欽定四書文』(四庫全書所収)の十種である。なお、この目録(稿)には「解説」を付しており、その中において、明代八股文の確立時期の問題や程式の問題を中心にやや詳しい考察を行っているほか、明代八股文研究資料をめぐる問題や八股文研究史について簡略な考察を行っている。 さらに、本年度は、明代における八股文をめぐる文章観の変遷について、正徳〜嘉靖年間以降、特に万暦年間から崇禎年間に至る時期の八股文の形式と内容の変容過程を分析し、八股文の作者が重視する観点が、明末に向かうにつれて、どのような要因によって、どのように変化していったのかという問題について、いわゆる古文との関係を中心に研究を行ったが、論文等にまとめるには至っていない。今後、考察をもっと深めて論文等のかたちにして発表したいと考えている。 上記に加えて、明清時代において、八股文を作成する上で必要となる基礎的な知識と教養を提供したと考えられる「永楽三大全」について初歩的な考察を行い、今後報告者の明代八股文学史研究を発展させてゆく上で有益となるであろう知見を少なからず獲得することが出来た。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)