Project/Area Number |
16730082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
International relations
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山下 範久 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90333583)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ミドルパワー / 新自由主義 / 帝国 / 世界システム論 / 言説的権力 / ソフトパワー |
Research Abstract |
研究計画の最終年度にあたり、前年度に収集した資料の分析を行うとともに、並行して追加的な資料の収集を行った。特に南アフリカ共和国については、平成17年8月に、同国ウィットウォータースランド大学図書館文書室を中心に、再度の現地資料調査を行って、より十全な資料の蓄積に努めた。 前年度から進めていた分析の理論枠組みの構築は、従来の世界システム論的な枠組みを更新する新たなマクロ歴史社会学の枠組みとして、複数の可能的な帝国秩序間の競争期としての「長い世紀」とその帰結として<帝国>状況の交替という作業仮説を打ち出し、山下範久編『帝国論』(講談社、2006年1月、248ページ、うち「はじめに--帝国論の中間決算のために」pp.4-14、「帝国化する世界システム--『長い20世紀』とその帰結」pp.207-238担当)、およびNorihisa YAMASHITA、"Empire or Post-Empire? ; the Concept of ‘Long Century'and the Consequences of Globalization," in Kimitaka Matsuzato (ed.), Emerging Meso-Areas in the Former Socialist Countries : Histories Revived or Improvised? (Sapporo, 2005), pp335-348.にまとめて発表した。 またその枠組みのうえでの南アフリカ、オーストラリア両国の<新しい帝国>状況における地域大国としての機能の評価については、平成17年11月20日に上智大学において開催された、第23回比較文明学会において、「<新しい帝国>と修辞的権力:南アフリカとオーストラリアの比較」として報告を行った。その報告の内容は、同名の論文として、現在執筆中である.
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