Project/Area Number |
16730152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Economic policy
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Research Institution | Fukuoka Women's University (2006) Waseda University (2004-2005) |
Principal Investigator |
張 艶 福岡女子大学, 文学部, 講師 (20367030)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | マクロデータベース / 物価 / 実体経済 / 金融政策 / 金融変数 / 実体経済変数 / 構造変化 / 貨幣 |
Research Abstract |
1978年経済改革後における中国のマクロデータベースを構築し、実証分析を行うことによって、実体経済、貨幣と物価の関係を明らかにすることが、本研究の目的である。 本年度において、研究を終了させ、その成果を『中国のマクロ経済と物価変動の分析-経済改革後の中国経済-』(成文堂)にまとめた。本書の概要は、以下のとおりである。 第I部 中国の経済成長と金融の発展 第I部(第1章〜第2章)においては、1978年経済改革後、中国はどのように経済の成長と金融の発展を遂げてきたのかを考察した。第1章「中国の経済成長」においては、経済改革後の中国について、1978年から2003年までの26年間を振り返り、マクロ経済学の視点で同期間の経済成長を眺めて、中国の経済成長に関する事実関係を明らかにした。第2章「中国の金融の発展」においては、中国の銀行システム、金融市場、金融政策の目標について詳しく考察し、中国における金融の発展の姿を明らかにした。 第II部 中国の物価変動 第II部(第3章〜第4章)においては、理論的、歴史的視点から、1978年経済改革後から2003年までの中国の物価変動を考察した。第3章「中国のインフレーション」おいては、理論的、歴史的視点から、1978-1997年における中国のインフレーションについて考察した。第4章「1998年以降の中国経済:デフレーションの経験」においては、理論的、歴史的視点から、1998-2003年のデフレーションについて考察した。 第III部 中国の物価変動に関する実証分析 第III部(第5章〜第8章)においては、中国の物価変動に関する実証分析を行った。第5章「P*(ピースター)モデルによる中国の物価変動の分析」においては、貨幣市場の需給と財市場の需給の両面から、物価の変動圧力を分析するP*モデルを用いて、中国の物価変動の原因について実証分析を行い、中国における有効な金融政策を模索した。第6章「中国のフィリップス曲線に関する実証分析」では、物価の変動を財市場の需給ギャップで説明するフィリップス曲線を用いて、中国の物価変動を分析し、インフレ期待と財市場の需給ギャップが物価変動に与える影響を明らかにした。第7章「構造型VARモデルによる中国の物価変動の分析」では、需給状況の変化を反映する物価と産出量の2変数構造型VARモデルを利用して、中国の物価と産出量の変動を、需要面と供給面に要因分解し、インパルス応答や分散分解などの実証分析を行った。第8章「多変数VARモデルによる中国の物価変動の分析」では、物価、金融政策変数、実体経済変数を含む6変数のVARモデルを利用し、中国の物価上昇率が低い原因を分析し、金融政策と実体経済の効果を明らかにした。
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