Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究は、老舗企業とベンチャー企業の戦略策定と実行について、いくつかの側面から研究し、両者の比較を試みたものである。ゴーイングコンサーンとして企業が存続していくことは基本的命題であり、しかし一方、それを困難にする課題は山積している。それを戦略の側面から明らかにし、比較によりお互いのメリット・デメリットを洗い出し、老舗企業が成長を続けること、またベンチャー企業が企業として継続する要因を探った。平成16年度は、全国の老舗企業を対象としたアンケート調査を平成15年度末に行い、それをもとにした老舗企業概要をまとめ、老舗企業像を明らかにした。さらに、いくつかの老舗企業にインタビューを実施し、それらから老舗企業像のいくつかのパターンを導出した。その過程においては、数度の学会報告を行い、コメント等をいただいている。平成17年度は、大分県における老舗企業1600件を無作為抽出し、アンケート調査を行った。内容は全国調査のものと比較できるように、おおよそは同様の内容とした。それをもとにした調査概要を作成し、また大分県の老舗企業像を示す報告書と論文を作成しているところである。また、ベンチャー企業については過去の調査や文献研究等をまとめ、ベンチャー企業の戦略論として論文を作成した。
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関西国際大学地域研究所叢書2005 (印刷中)