インターネットを活用したユーザの組織化がイノベーションに及ぼす影響についての研究
Project/Area Number |
16730200
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
藤田 英樹 東洋大学, 経営学部, 講師 (20366511)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ソフトウェア / インターネット / 公式組織 / ユーザの組織化 / 開発サイクル / Webサービス / ユーザ・サポート / 製品開発 / 公式組織の成立条件 / イノベーション / オンライン・ソフトウェア |
Research Abstract |
近年、実務界における急速なIT技術・インターネットの普及が、IT技術の企業パフォーマンスに対する影響についての経営学的研究を活性化している。しかし既存研究では、もっぱらIT技術による企業内部の変化のみを分析対象としてきた。そもそもインターネットには、物理的・地理的に離れた人や組織を結びつける特徴があるが、この特徴が企業・組織に及ぼす影響については看過されてきた。そこでこの研究では、企業外に存在する技術者やユーザが、インターネット・IT技術を利用することによって公式組織(Barnard,1938;1968)として機能するようになる「ユーザの組織化」とも言うべき現象に着目し、それが製品やサービスの開発活動、イノベーションの実現と普及にどのような影響を及ぼすのかについて、調査・分析を行ってきた。 年度の前半では、開発活動にインターネットを積極的に活用し、既存のソフトウェア企業に優るとも劣らない開発パフォーマンスを示しているオンライン・ソフトウェアの開発者を対象にアンケート調査を実施した。調査結果として、開発実態についての報告書(データの単純集計)を調査協力者に対してフィードバックしている。また年度の後半では、ユーザの組織化が実現されやすいと考えられるインターネット・ベースのサービスの開発・運用実態に着目し、日本を代表するIT企業を対象にインタビュー調査を実施した。対象事例として同社の提供するQ&Aサイト(知識検索サービス)取り上げ、その開発・運用プロセスについて詳細なヒアリング調査を行った。 なお、この調査結果をケース・スタディとして編纂し、東京大学COEのディスカッション・ペーパーに登録される予定である。また、一昨年度に投稿した英語論文は修正の上、現在再審査中である。その他に、一連の調査結果をもとに(財)連合総合生活開発研究所で講演を行うなどした。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)