Project/Area Number |
16730205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Tottori University (2005) Waseda University (2004) |
Principal Investigator |
小沢 貴史 鳥取大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, 講師 (50367132)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 再活性化 / 製品市場 / 再活性要因 / 連動性 / タテの相互作用 / ヨコの相互作用 / 市場環境観 / よう素市場 / 再活性戦略 / 競争と協調 |
Research Abstract |
本研究は、長期的な製品市場の進化過程の中でも、需要の伸びが停滞もしくは衰退した状態から、何らかの作用により、再び成長の軌道に乗る現象、すなわち"再活性化現象"に注目した。 本研究では、数量と金額からなる出荷データからみた製品市場の推移を追跡することによって、再活性化現象の視認を図った。出荷データは、日本の製造業の実態をほぼ完全に捉えた「経済産業省経済産業政策局調査統計部編、工業統計表品目編」からの出典である。この工業統計表から、時系列でみて継続的に収集可能な全製品市場を分析対象とした。収集の期間は、1962年から2003年にまで及ぶ。その総数は数量ベースのもので891、金額ベースのもので1,540に上る。 本論では、次のような条件を同時に満たす製品市場を、再活性化を遂げた製品市場と定めた。 1.起点以前の対前年成長率が、4年以上にわたり、連続して実質経済成長率以下のもの 2.起点以後の対前年成長率が、4年以上にわたり、連続して実質経済成長率を上回るもの 以上で定めた条件を基に、1970年代・80年代・90年代に起点を有する再活性化市場を抽出した。その結果、起点となった年代を問わず、3%強を満たない程度ではあるが、条件を満たす再活性化市場が存在することを確認した。再活性化市場の生起数と同一年代内での生起率の大小のみを比較すると、数量ベースに関しては、80年代が生起数・生起率がもっとも大きかった。また金額ベースでは、90年代に近付くにつれて、生起数と生起率が大きくなる傾向が確認された。 本研究では、再活性化の生起に限らず、起点後の再成長に注目した分析も進めた。起点以後における再成長の持続期間に注目すると、その平均持続期間が4年〜5年の間にあるものが多く見受けられた。この傾向は、年代ごとに大きな違いが見られるわけではなかった。再活性化の成功による効果は永遠に続くわけではなく、5年も待たないうちに潰えることが多いことが明らかとなった。
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