交差文化的マーケティング関係性における信頼の実証的研究
Project/Area Number |
16730225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Commerce
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
馬場 一 関西大学, 商学部, 専任講師 (70351492)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 国際マーケティング / 信頼 / 交差文化的関係性 |
Research Abstract |
本年度は,企業インタビュー,理論的再検討,そして,質問票調査を行った。2005年9月に行った企業インタビューでは,台湾の日系企業3社を訪問し,交差文化的関係性の構築の困難性に関わる知見を得た。また,台湾国立大学における質問票調査では約200のサンプルを得た。 企業インタビューから得られた知見とこれまでの理論的考察を通じて,長期的関係性の負の側面に関する論文を発表した。当該論文の目的は組織間における長期的な関係性が解消に至るメカニズムを理論的に検討することである。とりわけ,信頼とパワー概念を用いて,長期的関係性に内在する関係崩壊のリスクを明らかにした。そして,両概念によって長期的関係性の類型パターンを示した。 2006年3月にはオーストラリアにおいてクイーンズランド大学およびボンド大学に赴き,現地研究者との情報交換および資料収集を行った。クイーンズランド大学ビジネススクールでは現地研究者との情報交換を行った。また,国内では入手困難な資料を収集した。 以上のような研究から日系の電器および自動車企業1,500社に対する質問票調査を2006年3月に行った。研究期間中には早期回答企業のデータに関する統計解析を行う。この質問票調査により,交差文化的な関係性を,信頼概念を通じて分析するという当該研究の目的が,実証的にも達成される。とりわけ,信頼概念により関係性の質を測定することで,いかなる交換当事者とどのように関係性を構築するかのポートフォリオ作成という実務的課題へのインプリケーションが引き出される。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)