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特別養護老人ホームにおけるユニットケア実践のジレンマに関する社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 16730249
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Sociology
Research InstitutionTohoku Gakuin University (2005)
Tohoku University (2004)

Principal Investigator

菅原 真枝  東北学院大学, 教養学部, 助教授 (50359501)

Project Period (FY) 2004 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords特別養護老人ホーム / ユニットケア / 要介護高齢者 / 施設介護 / ユニットリーダー
Research Abstract

1.宮城県内の特別養護老人ホームを対象に実施した質問紙調査の結果得られたデータを分析し、以下のことを解明した。第一に、ユニットケアを実施している施設群が、それを実施していない施設に比べて職員をあつく配置していることである。第二に、施設によってその値には特徴が見られる点に注目した。運営期間や非常勤率、施設形態といった諸要因がいかに職員配置を規定しているかの分析をおこなったところ、次のことが判明した。すなわち、新築型、増改修型、既存型といった施設形態の違いにおうじて職員配置に特徴的な差異が見られること、それらの差異に対して非常勤率が大きく影響を及ぼしていること、施設のもつ地域性が職員配置に影響していることである。これについては論文として公表した(『社会学年報』34号)。第三に、施設運営にあたる施設長、介護課長または生活相談員が、ユニットリーダーの位置をどのように規定し、彼らにどのような役割を期待しているのかについて、回収データの整理と検討をおこなった。
2.ユニットケアが施設介護の質的転換であるとするならば、入居者とケアワーカーとのあいだの相互承認過程が重要な位置を占めていると考えられる。そこで、社会学や哲学の文献にもとづいて、親密圏の概念や私的領域の構制メカニズムについての検討をおこなった。このことにより、ユニットケアを分析するための理論的枠組みの構築にむけての諸概念の整理と再構成が完了した。
3.現地調査を実施した。第一に、新築型「杜の風」(宮城県黒川郡富谷町)、改修型「七峰荘」(黒川郡大衡村)、既存型「アザレアンさなだ」(長野県小県郡真田町)にて、職員および入居者を対象に聴き取りをおこなうとともに、資料収集をおこなった。第二に、「杜の風」で行われるリーダー研修の参与観察を実施した。リーダーへの聴取調査は現在も進行中である。リーダーの地位は運営組織内で確立されているとはいえず、入居者への個別対応のほかにユニットスタッフ全体の統括を任されていることから、負担感の増大とともに感情労働の側面が先鋭化しつつあることが露呈された。

Report

(2 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ユニットケアにおける職員配置を規定する要因--宮城県の介護老人福祉施設に対する質問紙調査から--2005

    • Author(s)
      菅原真枝
    • Journal Title

      社会学年報 34

      Pages: 163-181

    • NAID

      40006867776

    • Related Report
      2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-04-01   Modified: 2016-04-21  

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