Project/Area Number |
16730279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Oita Prefectual College of Arts and Culture |
Principal Investigator |
水上 英徳 大分県立芸術文化短期大学, 情報コミュニケーション学科, 助教授 (50280889)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | グリーン・ツーリズム / 地球ネットワーク / 協働 / 観光 / 地域ネットワーク / NPO / 体験学習 |
Research Abstract |
平成16年度の予備調査の結果をふまえ、岩手県東和町と神奈川県川崎市、岩手県内のグリーン・ツーリズム支援NPO法人、長野県飯田市、岡山県吉備中央町を対象として次の本調査を実施した。1.各事例におけるグリーン・ツーリズムの展開過程について聞き取りを行った。2.各事例における地域住民の間でのネットワーク作り並びに関係諸団体との協働関係について聞き取りを行った。 以上の研究を通じて次の知見が得られた。1.グリーン・ツーリズムの推進は、地域住民グループ、自治体等の公的諸機関、その他の関係諸機関(旅客業者等)の間の良好な関係を必須としている。どの事例においても、(様々な困難を抱えながらも)独自の協働関係が築かれている。2.グリーン・ツーリズムは観光業ないし旅客業としての性格を強く帯びている。しかし、地域資源の掘り起こしやプログラム開発、広報やマーケティングや営業等のノウハウやネットワークは、農村の現場において最も不足している部分である。3.この点で、先進事例では、観光業・旅客業の業務に専門的に関わる組織作り・ネットワーク作りが進んでいる。4.それらの具体的な担い手はNPO法人や第三セクター等、様々であるが、その専門的サポートがあってはじめて、地域ぐるみのグリーン・ツーリズムが十全に展開可能となっている。5.観光業・旅客業の専門的な組織やネットワークの必要性はきわめて高い。各地域の実情に応じて、これをどう実現していくかが、今後、日本のグリーン・ツーリズムの展開にとって重要なポイントになると考えられる。6.と同時に、グリーン・ツーリズムが観光業・旅客業としての側面を持ちながらも、その一方で、地域の主体性とイニシアティブをいかに確保していくかが、これまで以上に大きな課題になると考えられる。
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