介護予防活動支援者としての中高年者の社会参加推進に関する研究
Project/Area Number |
16730302
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social welfare and social work studies
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
小林 江里香 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (10311408)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 介護予防 / 前期高齢者 / ボランティア |
Research Abstract |
【目的】地域における介護予防活動の担い手(=支援者)として前期高齢者に着目し、1)介護予防活動の推進において期待される住民の役割と、役割遂行のために必要な個人の資質や資源、2)求められる資質や資源を持つ潜在的支援者の参加促進のための方法を検討した。 【方法】介護予防活動を実践する自主グループ関係者からのヒアリングを行った。また、墨田区、杉並区の無作為抽出された60〜74歳各1000名への郵送調査を行い、47%(墨田)、56%(杉並)の有効回収率を得た。調査では、地域での介護予防活動について、支援者に限定しない一般的な参加意向を尋ねた後、9つのボランティアや手伝いの具体的内容を挙げて、活動希望と希望理由を尋ねた。 【結果と考察】活動実践者へのヒアリングの結果、保健・福祉専門職経験者や男性の参加への期待、会の運営における世話役の負担の大きさなどがわかった。郵送調査の結果、1つ以上の支援活動を実際にしている人(活動者)が約1割、していないがやってみたい活動がある人(潜在的支援者)が半数近くいた。活動者を潜在的支援者と比べると、墨田区のみ居住年数が長いほど活動者となる傾向が見られた。また、支援活動の中でも高齢者援助型(移動補助、話相手など)と組織運営型(活動内容の運営・企画、会計、専門知識提供)の活動には希望者の属性に異なる傾向が見られ、組織運営型には高齢者援助型のような女性の希望者が多いという男女差はなく、学歴による差(高学歴の希望者が多い)があった。また、組織運営型では、地域貢献や自身の知識・経験の活用を動機とする人が相対的に多かった。高齢者援助型の活動に限ると、一般的な参加意向はないとした人でも約2割はこれらの支援への意向を持っていた。地域での介護予防活動では様々なタイプの支援が必要であることの周知が、多様な住民の参加促進にもつながると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)