Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本年度は3年計画の最終年にあたるため,新たな実験・調査データはトリノ・オリンピックを題材とした国内調査等にとどめ,これまでに行ってきた研究結果をまとめて学会発表および研究論文の執筆を主たる活動とした. 本年度は,若者の集団内の逸脱者の排除径行に影響を与える要因として,平成16・17年に扱ってきた"自己意識"そのものに加え,米国および日本社会の現実的状況(政治・経済・社会・文化・スポーツ等)に関する認識や,その情報源としてのマスコミ情報への接触状況の影響を検討し,以下の3本の学会発表を行った.社会の現状に対する認識は,若者の自己意識や自己概念の形成およびその不確実性,アイデンティティの確立・拡散の問題と切り離せないからである. 1.大石千歳(2006a) ネガティブな「若者イメージ」を持つ若者は"黒い羊"を切り捨てるか?-自己責任の原則と自己概念の不確実性低減動機に着目して- 日本心理学会第70回大会発表論文集,107.(平成18年11月,九州大学(福岡国際会議場)) 2.大石千歳(2006b) ネガティブな「若者イメージ」を持つ若者は"黒い羊"を切り捨てるか?その2-対人的志向性,クリティカル・シンキング,およびプチナショナリズムの影響- 日本パーソナリティ心理学会第15回大会発表論文集,54-55.(平成18年10月,東京富士大学) 3.大石千歳(2006c) 米国における支持政党を用いた黒い羊効果の検討:リベラル系政党支持者が2004年大統領選挙後に大統領候補に下した評価 日本社会心理学会第47回大会発表論文集,104-105.(平成18年9月,東北大学) なお,3(大石,2006c)に関しては,発表終了後に分析結果に誤りが発見された部分があるため,後日別媒体において,修正結果の公表を行う予定である.
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