系列的な反応を行う際のプランニングにおける意味的・形態的情報の統合に関する研究
Project/Area Number |
16730370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
川合 伸幸 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30335062)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 系列的な反応 / プランニング / 意味情報 / 数字の序列化 / タッチパネル / チャンク / プランニング(行動の計画) |
Research Abstract |
ヒトが系列的な反応をおこなう際に、どのように運動の計画を立てるのか(プランニング)に関する研究をおこなった。具体的にはコンピュータモニタ上に、0〜9までのアラビア数字を複数個呈示し、小さい順に選んでいくという課題を被験者におこなわせた。研究代表者のこれまでの研究から、最初の数字を反応するまでの時間がもっとも長く、それ以降は短くかつ反応時間に差がないことと、すべての数字が異なる場合(1-3-5-6-8-9)よりも、同じ数字が含まれている条件(1-3-3-3-8-9)のほうが、最初に反応するまでの時間が短いことがわかっている。このことは、まず最初に行動の計画を立ててから反応し始めていることと、行動の計画を立てる際に、同じ序列の数字を「チャンク」(統合)するためだと考えられる。 本年度は、形態が多少異なるが意味的には等しい項目(たとえば、通常のフォントと、斜体のフォント)が混在する条件において、それら同士をまとめてチャンクにするような処理がおこなわれるかを検討した。具体的には、すべての数字が異なる場合を背景試行とし、同じ数が含まれる2種類のテスト条件間で反応時間を比較した。通常のテスト条件では、すべての数字は一般的なHelveticaフォントであったが、斜体条件では同一項目の数字が斜体であった(1-3-3-3-8-9)<註:3は斜体で表示された>。また、同一項目の数字を斜体にする比率も操作した。その結果、通常のテスト条件と斜体条件での反応時間に違いはなく、斜体条件で形態的なまとまり(および一種のポップアウト)による反応の促進は見られないことがわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Fetal habituation correlates with functional brain development.2004
Author(s)
Morokuma, S., Fukushima, K., Kawai, N., Tomonaga, M., Satoh, S., Nakano, H.
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Journal Title
Behavioural Brain Research 153
Pages: 459-463
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