Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
本研究は,日本とオーストラリアの大学院を対象として,学校管理職養成プログラムと教授法の比較研究を行い,効果的な学校管理職養成プログラムと教授法の特質を解明することを目的としている。本研究で得られた新たな知見は次の通りである。 1,大学院における学校管理職養成を効果的に行うためには,事例研究の重要性,組織マネジメントの授業開発,大学院担当教員の研修が重要である。ビジネススクールの企業管理職養成の実践は,学校管理職養成よりも先行している。そこで本研究では,九州大学大学院ビジネススクールのプログラムと教授法を分析した。そして,企業管理職養成プログラムと教授法について,様々なデータを入手し,上述のような知見が得られた。 2,大学院における学校管理職養成を効果的に行うためには,プログラムの系統性の確保が重要である。オーストラリアの教育系大学院における学校管理職の養成は,日本よりも先行している。そこで本研究では,オーストラリア・メルボルン大学大学院教育学研究科修士課程スクールリーダーシップ・コースのプログラムと教授法を分析した。同コースでは,学校変革というテーマが設定されている。そして各々の授業が,学校変革というテーマの下に,系統づけられている。学校変革のように系統性の中心的テーマを設定し,プログラムを編成する方法は有効と考えられる。 3,大学院における学校管理職養成を効果的に行うためには,授業改善マネジメント論をプログラムに組み込むことが必要である。学校経営の目的は,生徒により良い教育を提供することであるが,そのためには授業を改善する必要がある。したがって,学校管理職養成プログラムにおいて,学校全体の授業をどのように改善するのかを探求することが求められ,授業改善マネジメント論のような授業が開発される必要があるだろう。
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