Project/Area Number |
16730399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Tokushima Bunri University Junior College |
Principal Investigator |
熊丸 真太郎 徳島文理大学短期大学部, 保育科, 講師 (70353133)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 組織アイデンティティ / 学校への一体化 / 学習意欲 / 高校生 / 組織文化 |
Research Abstract |
本年度は、前年度に引き続き質問紙調査の分析を行なった。 主に、自由記述における生徒の学校に対する意識を分析した。自由記述の分析結果から、自ら通う学校の特性を学校行事や部活動といった授業以外の活動によって認識していることが明らかとなった。なお、自由記述の分析にあたっては、従来教育学研究ではあまり用いられてこなかったテキスト・マイニングという分析手法を用いた。テキスト・マイニングはマーケティングなどにおいて用いられる分析手法であるが、文章を数量的に分析することができるものである。 今年度は、テキスト・マイニングと選択式の項目を組み合わせて分析する手法を試行した。その結果、次のような知見が得られた。 第一に、3つの学校間比較を行うことにより、学校によって組織アイデンティティとして描かれる要因が異なっていること、しかしながらそれらの要因が必ずしも客観的に根拠付けられるものでないこと。 第二に、組織アイデンティフィケーションの高い生徒の方が、そうでない生徒と比較して、組織アイデンティティとして表現される形容詞にポジティブな単語を使用する傾向があること。 第三に、組織に典型的な成員として描かれる生徒像は、学校を越えて共通の傾向がみられ、それも組織アイデンティティと同様に客観的に根拠付けられるものでないこと。 こうした調査結果を、日本教育経営学会第46回大会において、「学校の独自性の認識に関する研究-テキスト・マイニングによる質問紙の分析から-」、日本子ども社会学会第13回大会において「高校生の学校組織に対する認識-学校特性についての自由回答分析を中心に-」、日本学校教育学会第21回大会において「学校組織における典型的な成員性の認識-3つの高校の自由記述の分析から-」、中国四国教育学会第58回大会において「学校組織に対する評価と成員性の認識-高校生の調査結果から-」といった学会において発表した。
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