超高光度赤外線銀河中に埋もれた活動銀河核の探査-ダストに隠された銀河形成の解明-
Project/Area Number |
16740117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
今西 昌俊 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (00311176)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 天文学 / 超高光度赤外線銀河 / 赤外線観測 / ミリ波観測 / すばる望遠鏡 / 野辺山干渉計 / スピッツアー赤外線天文衛星 / あかり赤外線天文衛星 / スピッツァー赤外線天文衛星 / X線観測 / すばる / 野辺山 / Spitzer |
Research Abstract |
1.前年に引き続き、すばる望遠鏡を用いた、超高光度赤外線銀河の赤外線3-4ミクロン分光観測を系統的に実施した。スペクトルの形から、星生成と塵に埋もれた活動銀河核のどちらがエネルギーを支配しているのかを、個々の天体について調べた。結果を査読論文としてまとめた(次ページの論文1)。 2.米国のスピッツアー赤外線天文衛星によって取得した、より波長の長い5-35ミクロンのスペクトルを解析し、すばるのデータと比較した。エネルギー源とダストの空間分布を分光学的に調べ、幾何学的な観点から、星生成と活動銀河核を区別するとう我々独自の手法が、実際に使えることを確認した。成果を査読論文にまとめた(次ページの論文4)。 3.野辺山ミリ波干渉計を用いた、超高光度赤外線銀河の観測を継続した。波長3ミリ帯のHCN,HCO+分子輝線強度比から、星生成と活動銀河核を区別した。上の赤外線分光観測の診断結果と比較し、結果の整合性を確認した(次ページの論文2,3)。 4.国際研究会で、これらの成果を口頭、及び、ポスター発表した。参加した国際学会は、具体的には、5月のギリシャクレタ島、六月の米国コーネル大学、7月の日本石垣島、10月の中国西安である。日本では、宇宙科学研究所(8月)、京都大学(2月)にて、成果発表の談話会を行なった。 5.日本のX線天文衛星すざくを用い、明るい超高光度赤外線銀河2天体を観測し、そのデータを解析した。 6.日本の赤外線天文衛星あかりを用いて、やや遠方の超高光度赤外線銀河の赤外線2-5ミクロン分光観測を実施し、エネルギー源が、光度、及び、距離によって進化するかを調べた。 7.これら一連の成果を踏まえ、日本の次期赤外線天文衛星計画スピカを用いた、宇宙初期の超高光度赤外線銀河の観測戦略を練った。十一月の米国カリフォルニア州パサデナでの国際会議で、口頭発表した。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)