Project/Area Number |
16740151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
石田 宗之 明星大学, 理工学部, 講師 (80366913)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ハドロン / 分光学 / ハドロンの物理 / N(1440) / Roper Resonance / κ中間子 / σ中間子 / ハドロン物理学 / ハドロン分光学 / クォーク模型 |
Research Abstract |
1)中国北京高能研究所BESグループとのカイラル粒子探索のための国際共同研究の成果として論文"Evidence for κ Meson Production in J/ψ→K^^-^<*0>(892)K^+π^-Process"を出版した(11.研究発表参照)。スカラーσ中間子が存在するならば、そのフレーバー多重項に対応する粒子が質量の軽い領域に存在するはずであり、BESのJ/ψ崩壊データを用いて検討を重ねてきた。5年以上にわたる討論の結果、我々の主張が実験家に認められ、論文出版の運びとなった。今回の国際共同研究の初めての論文であり、独自の理論的枠組みがグループ内で認められた大きな成果であると考えています。 2)これまでのSU(6)_<SF>に基づく非相対論的クォーク模型にかわり、U(12)分類形式では基底状態に二つの正パリティー56次元表現が存在することが予言される。新たに現れた56次元表現はバリオンでのカイラル粒子である。その質量と崩壊の性質をクォーク模型を用いて検討した結果、長年の問題であったN(1440)の性質は基底状態の56次元カイラル粒子として矛盾なく説明できることがわかった。また、Λ(1600),Σ(1660)はそのフレーバー8重項のメンバーの性質を持つことがわかった。一方Δ(1600)の崩壊幅をカイラル粒子として説明することは現在の模型では困難であることがわかった。成果は論文"Ground State Baryons in U^^〜(12)Scheme"として出版しており、また3月の日本物理学会(愛媛大学)で発表した。 3)U(12)分類形式をcnn^^-c^^-系に適用し、X(3872)とY(3941)がU(12)形式が予言するカイラル粒子としての性質を持つことを指摘した。U(12)の枠組みでは他の多くの4体クォーク状態はいずれも崩壊幅が極端に大きく、粒子として観測されないことがわかる。成果は8月にBrazil Rio deJaneiroで行われたHadron Spectroscopy会議で発表した("Property of cn-n^^-c^^- System in U^^〜(12) Scheme and X(3872)/Y(3941)")。
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