Project/Area Number |
16740152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Ochanomizu University (2005) Waseda University (2004) |
Principal Investigator |
立川 崇之 お茶の水女子大学, 理学部物理学科, 非常勤講師 (60350477)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 重力 / 統計力学 / 平衡状態 / 構造形成 / 宇宙 / 長距離力 / 宇宙物理 |
Research Abstract |
1.宇宙の大規模構造形成における摂動論の拡張(文献1) 宇宙の大規模構造形成に関して,圧力を考慮したモデルが近年検討されている.そこで従来のモデルの拡張として,全てのモードを考慮に入れた三次の摂動解を導出した.この解の導出により,宇宙の晴れ上がりにおける密度ゆらぎや渦の進化を解析出来るようにした. 2.宇宙の大規模構造形成における摂動論の有効性の考察(文献2) 宇宙の大規模構造形成のシナリオで,密度発散を防ぐために粘性を入れたadhesionモデルが提唱されている.近年,この粘性と圧力の対応が議論されてきており,我々は数値シミュレーションを用いて対応関係を調べた.この結果,圧力では粘性の効果を十分には説明しきれない事が分かった. 3.宇宙の大規模構造の統計解析によるダークエネルギーの性質の検討(文献3) 最近の様々な観測から,現在の宇宙のエネルギーはダークエネルギーとよばれる成分が優勢である事が示唆されている.宇宙の加速膨張を引き起こすダークエネルギーの性質について,我々は大規模構造の進化から制限を与える事を考察した. 4.長距離力系の平衡分布を導出する方法の開発(現在投稿準備中) エントロピーを極大にする系の分布関数を導出する方法を,我々は2005年に発表した.以前に発表した論文では空間1次元モデルに対してのみの定式化を行ったが,その後我々は任意次元のモデルに対する定式化を行い,モデルによっては計算の劇的な高速化が出来る事を示した.また空間2次元モデル,3次元モデルにおいて,我々の方法で平衡分布を導出出来る事を実証した.
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)