Project/Area Number |
16740153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
西田 昌平 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (20370075)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 素粒子 / 高エネルギー / B中間子 / CP対称性 / 輻射崩壊 / 稀崩壊 |
Research Abstract |
昨年度に続き、B中間子Kππγ終状態への崩壊を調べる前に、B中間子輻射崩壊の様々な終状態の再構成を行い、シミュレーションと実データでの比較を行い、シミュレーションにおける終状態の補正を行った。次に、Kππγ終状態の再構成の際のバックグラウンドを抑制するために、再構成に用いる荷電粒子の運動量の条件の最適化やB中間子がDρなどのD中間子を含む崩壊が誤ってKππγ終状態に再構成されないようにするための研究をジミュレーションを用いて行った。そして、Kππγ終状態を再構成する際に課す条件を決定した。 最後に、Kππγ終状態を様々な共鳴状態に分離する方法を研究した。基本的な手法は、K2*γ崩壊の寄与はKπγからの測定によって固定した上で、Kππγの質量分布を共鳴状態の和としてフィットするというものである。しかし、偏極度測定の際に用いるB→K1(1400)γ崩壊の分岐比が当初予想されていたよりも少なそうであること、各共鳴状態の崩壊幅などの不定性による系統誤差の寄与が大きいことから、共鳴状態を分離するには少なくとも現在の数倍のデータが必要であることがわかった。そのため予定の期間内に光子の偏極度測定を行うまでには至らなかったが、測定のための知見は得られた。今後は、Belle検出器により収集されるデータを増やすとともに、さらに手法の改良を行い、偏極度測定を行いたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)