Project/Area Number |
16750025
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 達 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00333899)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
|
Keywords | 付加反応 / 白金触媒 / Claisen転位 / インデン / カチオン性パラジウム錯体 / ベンゾフラン / Vibsanol / C-O結合付加 / アセタール / パラジウム触媒 / チオアセタール / アルキン / C-N結合付加 / インドール |
Research Abstract |
私は昨年度の研究においてアセタールC-O結合のオルトアルキンへの付加反応が、塩化白金・βピネン触媒系により効率よく進行し、1,2-ジアルコキシインデン誘導体が高収率で得られることを見出した。そこで、この白金-オレフィン触媒系を用いたC-O結合付加反応の拡張を試みた。Ortho-1,5-dihydro-3H-2,4-dioxepine基を有するアリールアルキンが塩化白金-βピネンの存在下、 C-O結合付加-Claisen転移反応を経由して環化し、3環性化合物が良好な収率で得られることを見出した。また、オルトアルキニルベンズアルデヒドアセタール化合物をカチオン性パラジウム触媒の存在下2つのメトキシ基の転位を伴って進行し、1,1-ジアルコキシインデンが選択的に得られることを明らかにした。中性パラジウム錯体を触媒として用いた場合1,2-ジアルコキシインデンが生成することとは対照的な結果である。さらに、オルトアルキニルフェノール由来のアセタールの白金触媒反応により2,3-2置換ベンゾフラン誘導体が良好な収率で得られることを見出した。1,5-シクロオクタジエンの添加がこの反応では重要であり、これを加えない場合収率が大幅に低下する。この方法論を用いてVibsanol(過酸化脂質生成阻害作用)の前駆体合成を行った。
|